2012/02/25

Matt Nathanson / Modern Love (2011)


Produced by Mark Weinberg, Matt Nathanson
Engineered by Ryan Williams
Mixed by Mark Endert
Mastered by Ted Jensen
Guest Player : Jason McGerr (Death Cab For Cutie), Zac Rae, Michael Cahves, etc...

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随分と印象が変わったなぁ。
モノクロのジャケットの印象やVanguard Recordsからのリリースということもあり、
過去の作品と同じような路線で来るのかなと思っていたら完全に不意打ちをくらってしまいました。

今まではアメリカのルーツミュージックを基本に
比較的ストレートなポップロックを聴かせてくれるアーティストだと思ってましたが、
今作ではアレンジの幅をかなり広がっていて、バラエティに富んだ作品に仕上がっています。。

その違いは1曲目 "Faster" から顕著に表れてますね。
アコギのカッティングやホーン等を活かした軽快なリズムで一気に迫ってきます。
そういった今までとは違う作風の曲がある中、
合間に挟まれるアコースティックなバーラードでは彼の伸びやかな歌声を堪能でき
過去の作品と同様、基本となる歌心は健在です。。

今までのスタイルとは違った作品を出し大きく幅を広げたMatt Nathanson。
今後どういった展開を見せてくれるのか、とても楽しみです。。



Rachael Yamagata / Chesapeake (2011)


Produced by John Alagia
Engineered by Eric Robinson, jon Altschiller, Dan Burns
Mixed by John Alagia, Eric Robinson
Mastered by Greg Calbi
Guest Player : Mike Viola, Tom Freund, Kevin Salem, Zac Rae, Michael Cahves, etc...

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3枚目。
まだ3枚目なんですね。。

もう1曲目でオッケーです、このアルバムは。
流れるようなピアノと浮遊感溢れるサウンド、そしてハスキーなボーカル。
これ以上無いくらい印象的な1曲目だと思います。

もちろん他の曲も良い。
特に後半のしっとり歌い上げるバラード曲なんかは
彼女の本領発揮と言えるほど胸にグッと迫るものがあります。。

どちらかと言えば前作のボーナスディスク寄りの作品かも。
ポップ度、ロック度がアップしてて、よりメジャーな感じがします。
その割には自分で資金調達をした自主制作に近い形の作品のようですけど。。

でも本人が望めばこの作品で再び大きなチャンスが巡って来るかしれませんね。
それくらい素晴らしいピアノポップ作品です。。



The Jayhawks / Mockingbird Times (2011)


Produced by Gary Louris
Engineered by Ken Friesen
Mixed by Craig S. Schumacher
Mastered by Bob Ludwig
Guest Player : Neal Casal, etc...

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再結成後の復活作になります。
最初は単なる同窓会の雰囲気になったりはしないかと少し不安だったんですが
これが想像以上にThe Jayhawksだったので聴いたときはホントに嬉しかったです。。

Karen、Gary、Mark、Tim、Marcの鉄壁の布陣。
同じメンバーでTim O'Reaganのソロ作も作ってたはずですが何か違う。
Mark、Garyそれぞれのソロ作とも違う。
もちろんMark Olson & Gary Louris名義で出したアルバムとも違う。
やっぱりこのアルバムはまぎれも無く "The Jayhawks" のアルバムなんですよね。
そこがバンドマジックということかなと思いました。。

昨今のアメリカの状況を考えるとThe Jayhawksの再評価は来るべくして来た、
そして再結成への流れも起こるべくして起こった、ということなのかも知れません。
その流れに見事に答えた良盤です。。



Glen Campbell / Ghost On The Canvas (2011)


Produced by Julian Raymond, Howard Willing
Engineered by Howard Willing
Mixed by Howard Willing, Julian Raymond
Masterd by Brian Gardner

Guest Player :
Jason Falkner, Roger Joseph Manning Jr., Brian Setzer, Rick Nielsen (Cheap Trick),
Billy Corgan (Smashing Pumpkins), Chris Chaney (Jane's Addiction etc.), Todd Youth (D Generation etc.),
Michael Ward, Eric Dover (Imperial Drag etc.), Courtney Taylor-Taylor (The Dandy Warholes), etc...

Guest Composer :
Paul Westerberg (The Replacements), Teddy Thompson, Jakob Dylan, Robert Pollard (Guided by Voices)

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何十年もの間、アメリカのカントリー界、ポップミュージック界を引っ張ってきた大御所Glen Campbell。
今作は「最後のスタジオアルバム」としてリリースされた作品なんですが、
これが豪華ゲスト陣の参加を抜きにしても素晴らしいアルバムです。。

全16曲収録。
そのうち曲間にRoger Joseph Manning Jr. 作曲による短いインストが6曲挟まれているので実質10曲となります。
プロデューサーのJulian RaymondとGlenによる共作曲、提供された曲、カバー曲等を織り交ぜ、
年齢を感じさせないしっとりとした歌声で歌い上げているのはさすがの一言。。

最後だからと言って単なる懐メロに走るんじゃなく、
様々な若いミュージシャンを積極的に起用し交流を図る様は
次の世代へとバトンタッチをしてるかのようにも感じます。。

ここ日本ではカントリーというイメージが先行してしまっているのか、
未だに知名度は散々な状況なのが残念です。
でも今作はGlen Campbellを知らなくてもゲスト陣にピンと来た人は
ぜひともチェックしてもらいたい、そんな作品です。。



Amos Lee / Mission Bell (2011)


Produced by Joey Burns
Engineered by Chris Schultz
Mixed by Craig Schumacher, Chris Schultz
Mastered by JJ Golden
Guest Player : Lucinda Williams, Willie Nelson, Greg Leisz, Priscilla Ahn, Sam Beam, etc...

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Blue Noteが誇る実力派SSWによる4枚目。
アコースティックギター、ベース、ドラム、ピアノというシンプルな楽器構成で
今まで以上にシンガーソングライター的な雰囲気がしました。
フォーク、ソウル、ゴスペルなどを飲み込んだ、
より枯れたアコースティックサウンドが心地良いです。。

ソウルフルなのはそのままによりフォーク色やルーツ色が強くなり、
"都会の洗練された" ソウルミュージックから
良い意味で "田舎の土臭い" ソウルミュージックへと変化した感じがします。
個人的にはこの路線が好きです。。



Wilco / The Whole Love (2011)


Produced by Jeff Tweedy, Patrick Sansone, Tom Schick
Engineered by Tom Schick, Patrick Sansone, Jeff Tweedy
Mixed by Tom Schick, Patrick Sansone, Jeff Tweedy
Mastered by Bob Ludwing

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8作目。
なんかもう「スゴいなぁ」としか言えないですね。
Uncle Tupeloとか初期の「A.M.」「Being There」からここまで来たかと。
まぁそれは新作出るたびに思ってるんですけど。。

1曲目 "Art Of Almost" から飛ばしてます。
音響系と言うほど行き過ぎず、程よい感じで単純にカッコイイ。
かと思えば従来の歌もの、カントリー系の曲もあったり、もはや何でもアリ状態。
Pat Sansone、Nels Clineが加入してからのWilcoの作品は特にそう思わせてくれます。

今までの総決算的な音と新しい音への挑戦が混ざったような感じ。
これも毎回そう言ってる気がしますが。。

個人的には「Summerteeth」「Sky Blue Sky」と並ぶ愛聴盤になりそう。
Jeff TweedyがTelevision好きというのもよく分かる。。



The Decemberists / The King Is Dead (2011)


Produced by Tucker Martine, The Decemberists
Engineered by Tucker Martine
Mixed by Tucker Martine
Mastered by Stephen Marcussen
Guest Player : Peter Buck (R.E.M.), Gillian Welch, etc...

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通算6枚目となる作品。
名前は知っていたものの個人的にはこれが初聴きになります。

メロディの良さ、ボーカルとそれに重なるハーモニーは申し分なし。
全体的にどこか哀愁を帯びたサウンドもツボです。

個人的な好みで言うと、
これ以上フォーク色が強くてもトラッド色が強くてもカントリー色が強くても
多分敬遠してしまってたと思うんですが、このアルバムはそのバランスが絶妙。
聴く前に想像していたよりも意外にロック色が強かったのも嬉しい驚きでした。。

全ての作品を聴いてきた訳ではないので、
このバンドの本質はもっと違うところにあるのかもしれません。
過去の作品がどの程度の "濃さ" なのか気になるところですが、
とにかく初聴きがこのアルバムで良かったなと思います。
これくらいがちょうど良いです。。



Ron Sexsmith / Long Player Late Bloomer (2011)


Produced by Bob Rock
Engineered by Bob Rock
Mixed by Bob Rock
Mastered by George Marino
Guest Player : Rusty Anderson, Travis Good, Josh Freese, etc...

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約3年ぶり12枚目のアルバム。
プロデューサーはMetallicaなどの作品を手掛けるBob Rockです。

最初の印象は「随分と聴きやすいアルバムだなぁ」ということ。
熟成されたメロディーを軽快なアレンジで聴かせてくれていて、
ポップロックの最高のお手本と言っても言い過ぎじゃないと思います。
Bob RockによるプロデュースもRonの作風に合わせた丁寧な仕事です。。

ソングライティングに関しては本作でも文句ナシ。
Ronの数ある作品の中でも今までで1番一般受けするんじゃないかと思います。
12作目にして未だ衰え知らず、むしろ更に進化中。
ホントにこれ以上無いくらい素晴らしいポップロックアルバムです。。



Fountains Of Wayne / Sky Full Of Holes (2011)


Produced by Chris Collingwood, Adam Schlesinger
Engineered by Geoff Sanoff
Mixed by John Holbrook
Mastered by George Marino

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やっと出ましたね。
約4年ぶりとなる通算5枚目のアルバムです。

ミドルテンポの曲が多めのせいかやや落ち着いた感じがするんですが
彼らの生み出すメロディーは相変わらず抜群。
サウンドの方も前作の凝ったアレンジからは一転、
アコースティックを意識したシンプルな音が心地良いです。

ただ、このまま妙に落ち着いたりしてしまわず
もっと疾走感溢れるサウンドで楽しませて欲しいなと思ったりもします。
もしかしたらプロデューサーを外部の人に任せるのも1つの手段かも・・・
なんて思いつつ、 今回も彼らのポップスの魔法にかかってしまう訳です。。



David Mead / Dudes (2011)


Produced by David Mead, Ethan Eubanks
Executive Producer : Adam Schlesinger
Engineered by Ken Rich
Mixed by Jason Lehning, Ken Rich

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スゴく良い。ホントに。
毎回毎回、前作を超えて来るのがスゴい。ホントに。

「Mine and Yours」以来、久しぶりに手を組んだFountains Of WayneのAdam Schlesinger。
一応、Executive Producerという形で関わっているようですが
多分Adamが居なくても同じくらいのものは作ったんじゃないかと思います。
それくらい元の楽曲のクオリティーがスゴい。ホントに。

徹底的にポップを追求した前々作「Tangerin」。
徹底的に歌心を追求した前作「Almost and Always」。
その2作の良い所を混ぜ合わせたような雰囲気がスゴくします。
足して2で割ったなんてケチくさい事じゃなくて
足して2をかけたんじゃないかと思うほど。ホントに。

今度はどうするんでしょう?
それがスゴく気になります。ホントに。。



2011年の10枚。

2011Best
2011年の10枚。
・Amos Lee / Mission Bell
・David Mead / Dude
・The Decemberists / The King Is Dead
・Fountains Of Wayne / Sky Full Of Holes
・Glen Campbell / Ghost On The Canvas
・The Jayhawks / Mockingbird Time
・Matt Nathanson / Modern love
・Rachael Yamagata / Chesapeake
・Ron Sexsmith / Long Player Late Bloomer
・Wilco / The Whole Love

昨年発売されたアルバムの中でも良く聴いた10枚をABC順で。
ホントに何度聴いても飽きることが無かったなぁというのが率直な感想です。
毎年そうなんですけどね。。


10枚全部。
今回選んでみて思ったのは10枚全部デジパックもしくは紙ジャケ仕様だということ。
最近の輸入盤はエコの観点からかホントに多いですね。。

一昔前の輸入盤デジパックといえば
折れてたり潰れてたり接着剤がはみ出てたりと作りが粗く
既にボロボロの状態で売ってたりもしてたんですが
最近は丁寧な作りのものや凝ったものもあって楽しいです。
それでもThe Decemberistsのアルバムには同じCDが2枚入ってましたけどね。。


尽きない。
David Meadのアルバムは今年に入って購入したんです、実は。
かなり良いアルバムで、購入以来、リピート回数が飛び抜けて多かったので急遽10枚の中に入れました。

そんな感じで昨年買い逃したものもたくさんあるし
今後発売予定のもので楽しみなのもたくさんあります。
楽しみは尽きません。。